#110 その目

 

 

1日が過ぎるのは早いなあ

ありきたりだけど、ほんとそう思うよ。

だからこそ思う、君がいてくれたらなあって。

 

 

最近キャラがブレブレです。

キャラというか感情というか。

何がいつもの自分なのかが分からないようになってきました。

 

いいやつになりたいと思うけど、それは良い人止まりを意味するのかもとか思うと、嫌になったり。

今までの人生、それが圧倒的に多かった気がする。

 

だから何かトゲが欲しかった。

でもそれはとても難しい。

トゲはツボを突けばとても気持ちもの。

でも一歩間違えれば相手を傷付ける。

 

って思ってたけどさ。

特にそんな相手もいなかったさ。

なんかさ。

ほんとバカらしく思うよ。

ああ、俺だけかって。

寂しいよ。

 

考え過ぎだ俺は。

思ってるより人は気にしていない。

思ってるより人は自分を大事にしてくれない。

自分を愛せるのは自分しかいない。

悲しいけど、そんな気がした。

抗いたいけど。

 

良いじゃないか。

幸せになりたいと思っても。

 

 

昨日は無性に悲しくなって、帰り道一人で酒とアイスの実を買いました。

晩ご飯は友達と食べるつもりだったのですが、見事に食い違っていてなくなりましたので、晩ご飯代わりです。

 

家の裏に駐車場があってそこに腰下ろしました。

電話をする時もよくそこに座ります。

昨日はそこに、何の用もなく一人で座りました。

 

蓋を開けて、封を切って。

一粒食べて、一口飲んで。

 

二口ぐらい飲んだとき、空から雨粒が。

 

思わず笑ってしまいました。

 

ツイてないなって。

 

みんなが敵に思えた状態で、空までも俺を追いやるのかって。

 

マンションの裏手の工場に屋根があったので、そこの下に座り込みました。

黒いキャップ、黒いリュック、ジーパンにグレーのTシャツ。

家出した少年みたいな気分でした。

 

通り過ぎる人はこっちを一瞥してそのまま行く。

気付かない人もいる。

なんか、俺は必要ないのかな、なんて思ってしまいました。

まあ普通に俺がそんな状態の人見ても素通りしますが。

一人で店も入れない自分がまさかそんなこと出来るなんてって思いました。

 

酒の力で少し気分も良くなった気がしましたが、ふと冷静になってしまう。

問題は何一つ解決していないと。

 

それが冒頭の話です。

いつもの自分って何だっけってことです。

一番幸せだった頃の自分ってどんな人だったのだろうと。

 

その頃の自分になれたらまた幸せになれるのだろうか。

 

あんまり過去を見るのは良くないとは思います。

前を見て常に更新していきたいと思うのですが、こんなにうまく行かないと過去を振り返りたくもなりますよ。

 

でもやっぱり前を見ないといけないと分かってるんです。

そうしないと成長出来ないから。

 

 

しばらく休もうか。

一番楽しかった頃の僕は、言いたい気持ちを不器用に隠していた気がする。

それは、言ってはいけない立場だったから。

今はその立場が無くなったから、なにか余裕がなくなったのかもしれない。

焦りすぎ、女々しすぎ。

ゆっくりゆっくり歩いて行こうか。

 

僕の気持ちが変わったところで周りはすぐには変わらない。

前も言ったけど、このラグが辛いんだ。

でもそれは周りの人たちも同じことだろう。

でもそれがどうしたとも思う。

今は自分の話をしているのだからと。

 

優しく、面白く、どこか暗い目。

 

その目に映るのは何だろうか。